細胞競合を利用した革新的がん予防法の確立-超早期がんの診断と除去を目指して-
研究代表者 |
藤田 恭之 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2014
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研究課題ステータス |
移管平成26年度(2014年度)をもってAMEDに移管
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概要 | 本研究交流は、高齢化社会の進行とともにがん患者数が増加し、新たながん予防法を求められていることを受け、正常上皮細胞と変異細胞の細胞間で起こる細胞競合を利用した革新的がん予防法を確立することを目的とする。 具体的には、日本側はSILACという定量性質量分析法を駆使し、正常上皮細胞と変異細胞間の細胞競合に関わる分子を網羅的にスクリーニングする。それらの分子は正常組織と超初期段階がん病巣の境界バイオマーカーとなる可能性を秘めている。スイス側は同定された分子について、ショウジョウバエの細胞競合モデルシステムにて機能解析を行う。さらに、両チームが共同して、日本・スイスの臨床施設で得られたヒトがん組織を用いて、スクリーニングで同定された細胞競合制御因子が正常組織とがん細胞の境界に局在するかを解析する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、細胞競合を利用した革新的がん予防法の開発につながることが期待される。
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研究領域 | 高齢化社会のための医学 |