簡易エンドトキシン活性値測定機器による乳の品質管理および甚急性乳房炎の迅速診断
研究責任者 |
鈴木 一由 酪農学園大学, 獣医学群, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 牛の甚急性乳房炎を対象に生体外試料中エンドトキシン(Etx)活性値測定機(PTSTM)を活用して、(1)簡便迅速に乳中Etx活性値を測定できるか、(2)乳中Etx活性値に基づいて甚急性乳房炎の予後評価が可能か検証した。その結果、PTSTMはカイネティック比濁法と同等の正確度・感度と相同性が認められ、血漿および罹患分房乳中Etx活性値による甚急性乳房炎の予後診断は実用的ではないが、反対側分房乳では臨床応用可能な予後判定が可能であった。今後は、本疾患以外のEtx関連性炎症疾患(子宮炎・牛複合性呼吸器疾患)への応用として子宮洗浄液および肺胞洗浄液中を用いた予後診断システムの開発、さらには牛だけでなく馬、羊、犬、猫を対象とした獣医療を視野に入れて評価・検討する。
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