研究責任者 |
中島 義基 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 特任助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では、ヒト iPS細胞の培養ストレスを1.5 倍低下させる培地添加物の開発を目指した。その結果、細胞生存率を1.7-3.7 倍に高める培地添加物を3つ開発した。その添加物は分子量が小さく人工合成も可能な安価な物質である。非加熱での培地滅菌操作(ウイルスを除去出来る0.04 μmフィルターろ過滅菌)を行える利点を生かし、今後、産業用途向けの培地添加物としての利用を目指す。また、実験の過程で未分化ヒト iPS細胞に特異的な生存抑制を示す培地添加物も発見した。今後、作用機序を明らかとし、ヒト iPS細胞の癌化リスクを減らす医療向けの培地開発を目指す。
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