概要 | 本研究は,申請者らが開発した「植物の成長促進手法及び装置」について,実用化に向けた適用拡大を企図し,植物及び菌類に対する至適環境(周波数・磁束密度・曝露期間)の検討を行った.この結果,本研究で対象とした4種の植物及び菌類はいずれも本装置による成長促進作用を示した.特にカイワレダイコンにおいては,1)成長促進作用には25kHz近傍を中心とした周波数依存性があること.2)磁束密度と曝露期間の間に至適な組み合わせがあること.をそれぞれ発見し,至適環境で栽培することによりこれまでの装置に比して約71%の電力削減でも同様の成長促進効果を得ることができ,より効率的な栽培手法を確立した.磁界と曝露期間に対する至適な組み合わせは,栽培対象ごとに異なる可能性があり,今後さらなる追加実験を行い,さらなる高効率化を検討する予定である.
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