概要 | 本研究は,広範な生活環境評価に適用可能な数値人体モデルを開発すると共に,技術移転のための整備を行うことを目的とし,以下の個別研究課題に取り組んだ. (1) 人体の詳細形状を再現した数値人体モデル(Prototype0)に数値気道モデルを組み込んだ,経気道曝露濃度予測のための新たな数値人体モデル(Prototype1)を作成した. (2) 非定常人体熱モデルであるGaggeの2-Nodeモデルを数値人体モデル(Prototype1)に組み込むことで,人体モデル皮膚表面温度(顕熱放散量分布),ぬれ率分布(潜熱放散量分布)の詳細評価が可能となる改良型数値人体モデル(Prototype2)を作成した. (3) 汎用的な熱流体ソフトウェアであるANSYS/Fluentを用いて,対流・放射連成解析,湿気輸送方程式,汚染物質輸送方程式との連成解析が可能となる汎用型の数値人体モデル(Prototype3)を作成した.
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