概要 | マクロフアージ(Mps)の亜集団としての還元型への選択的枯死誘導作用を有するGRA化合物がTNF産生抑制を介し、Mps/網膜色素上皮細胞(RPE)間の炎症増悪回路を遮断すること、逆に、RPEのIL-6産生を抑制する化合物OBP、MpsのTNF産生を阻害する化合物SAGも見出した。Mps, RPEそれぞれに働く薬剤の併用により、RPEからのVEGF産生が効率的に抑制されることが判明し、抗体によらない脈絡膜血管新生抑制技術基盤を提供できた。 当面の実験研究は初代培養系のマウスMps/RPE共培養系でのVEGF産生阻害効果の確認、ヒト眼球組織器官培養における補体活性化抑制因子、VEGFなど血管新生因子発現の網羅的解析を通じて薬剤効果の効果の検証、眼科系企業へのデータの開示、並びに、用途特許出願の可能性の検討を予定している。
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