ウイルス検出のための誘電泳動インピーダンス計測法の改良
研究責任者 |
中野 道彦 九州大学, システム情報科学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | DEPIM法(誘電泳動インピーダンス計測法)を用いたウイルス測定を目的に研究開発を行った。その検出感度の目標値を0.1ng/mlを5分で測定するとした。病原性ウイルスであるアデノウイルス、ノロウイルス、ロタウイルスを検出対象ウイルスとした。DEPIM法は検出対象の誘電泳動を基盤とした測定法であるが、これらウイルスの誘電泳動特性がこれまでに報告されていなかった。そこで、まず対象ウイルスの誘電泳動特性を明らかにした。次に、対象ウイルスのDEPIM測定を行った。その結果、1分間で10〜50 ng/mlの検出感度を示した。当初の目標値には達しなかったものの、ウイルス検出においてDEPIM法が使用できることを示すことができた。
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