アルドステロン合成酵素の転写制御因子複合体の同定による新たな高血圧治療の分子標的の探索
研究責任者 |
横山 敦 東北大学, 医学系研究科, 助教
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 本研究課題では、これまでの治療に抵抗性の高血圧症治療のための新たな分子標的を探索することを目的に、副腎組織において産生される昇圧ホルモンであるアルドステロンの合成酵素遺伝子(CYP11B2)の転写調節メカニズムに着目しその詳細にアプローチすることを試みた。 具体的には、CYP11B2遺伝子を制御する主要な転写因子であるNurr1(NR4A2)に着目し、細胞核内に存在するNurr1の転写制御因子複合体を生化学的に精製・同定しその中から治療のための分子標的候補を探索しようと計画した。現在、副腎由来細胞においてNurr1の安定発現株を樹立することに成功し、さらにその複合体を同定しつつある。今後、これら同定された因子の中からNurr1に対する転写制御活性を評価することで、さらなる分子標的候補の絞り込みが行え、この手法による特許取得も可能と考えている。
|