研究責任者 |
入江 光輝 筑波大学, 生命環境系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究は堆砂により利用可能な水資源量が減少している半乾燥地の貯水池を対象として、廃棄物である堆積物の有効利用を検討し、浚渫費用等を捻出して水利用の持続可能性向上に貢献することを目指した。具体的には底泥に含まれ抗アレルギー作用のある腐植物質の機能性を確認し、抽出方法の改善により抽出量増加を試みた。また粘土性質に着目し、付加価値の高いセラミックスフィルターの製造を試みた。腐植物質抽出量の向上については使用したサンプルが採取から相当の時間が経過して劣化し、以前は抽出できた方法ではほとんど抽出できなかった。また、孔径数μm程度のセラミックスフィルターの作成を目指し底泥のみ(平均粒径数μm)のみでのセラミックス作成を試みた。以前、砂を混ぜて焼成した際と同じ含水率・温度・時間で焼成を行ったが、底泥粘土のみでは乾燥・焼成の際に亀裂が生じてしまった。さらに内部応力が蓄積し、浸水時に多くの亀裂が発達することが確認された。
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