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細胞透過光の位相差解析に基づく、移植用培養細胞におけるガン化細胞混入有無判定法の確立

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 髙木 睦  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
研究期間 (年度) 2013
概要再生医療における移植細胞へのガン化細胞の混入の有無を非侵襲的かつ自動的に判定する品質管理技術の確立を目指した。その結果、前立腺上皮のガン細胞PC-3と正常細胞PRECをディッシュ底面に接着し、PLM顕微鏡を用いて個々の細胞透過光の最大位相差をタイムラプス計測した結果、分裂期を除いたPC-3の位相差(3~4rad)はPRECの位相差(7~7.5 rad)と比べて明らかに小さかったことから約10時間間隔で2回計測すれば両者を識別できると考えられた。一方、PC-3、PREC細胞の細胞内の位相差プロファイルを調べたところ、それぞれ三角形様、台形様だった。未知細胞の位相差プロファイルがどちらの形状に近いかを数値的に判別することにより、前立腺上皮細胞だけでなく肝実質細胞や骨髄細胞においてもガン細胞をほぼ100%の確率で識別できると考えられた。今後、少数のガン細胞の検出限界検討および培養中におけるガン化の検出が技術的課題と考えられる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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