新規白血病幹細胞マーカーを標的とした白血病治療法の検討
研究責任者 |
兼田 加珠子 宮崎大学, 医学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 新規白血病幹細胞マーカーとして同定したGPR56を標的とした抗体医療を目指して検討を行った。難治性白血病細胞株を用いて市販抗体の効果を検討した。抗体処理により、GPR56を抑制した場合と同様のシグナルタンパクの変化が確認され、薬剤耐性性の減退も確認された。このことによりレセプターを介した特異的シグナルを遮断することによる治療効果の存在が確認された。シグナルを効果的に遮断する抗体を開発する為に過剰発現細胞の構築及びそれを用いた抗原の調整を行い、市販抗原とともに現在抗体作成を進めている。支援期間内に白血病モデルを用いた検討が終了しなかったが、今後さらなる検討を続け、新規抗体医療の開発を目指して検討を続けたい。
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