研究責任者 |
柏木 隆成 筑波大学, 数理物質系, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 銅酸化物高温超伝導体Bi2Sr2CaCu2O8+δ(Bi2212)単結晶は、原子レベルのジョセフソン接合を内包する物質であり、これをメサ構造に加工することでテラヘルツ波帯の発振器が製作できる。従来構造を改良した発振器での実験から、特定の共鳴モードのみを励振するように結晶内部の動作接合数を調整する機構が高出力化に重要であることが分かった。またこの改良型発振器から、我々がこれまで得ていた最高出力に匹敵する数十μW程度の発振出力が得られ、高出力化に向けた新たな開発指針が得られた。更に発振器の応用利用として、2つのテラヘルツイメージング装置の開発にも成功した。今後は更なる高強度化やイメージング時間の短縮等を進め本発振器の実用化を目指す。
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