高性能有機薄膜太陽電池用新規非対称スクアリリウム誘導体の開発
研究責任者 |
笹部 久宏 山形大学, 大学院理工学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では高性能有機薄膜太陽電池用新規非対称スクアリリウム誘導体の開発を目的としている。量産性に優れる脱水縮合反応を利用して、高収率と高純度を両立する合成法を確立、新規材料群を用いて、エネルギー変換効率6%以上を目指して研究を行った。化学構造の異なる6種類のスクアリリウム誘導体の合成と特性評価を行った。その結果、得られた材料はいずれも希薄溶液中で650 nm付近、固体薄膜では760 nm以上に吸収を持つことが分った。有機薄膜太陽電池を作成したところ、6.3%のエネルギー変換効率を達成した。また、実用化の重要な技術となるハロゲン溶媒フリーの太陽電池実現への可能性を示した。
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