燃料電池アノード触媒のPt使用量1/100削減へのナノ相分離構造体の利用
研究責任者 |
白仁田 沙代子 長岡技術科学大学, 工学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 燃料電池用の電極触媒には、50 wt%のPtが使用されている。従来のアノード触媒からPt使用量100分の1を目指して本研究課題を行った結果、0.01 ppm以下のPt担持量においても水素酸化反応に対してバルクPtと同程度の立ち上がり電位を有することを見出した。手法としては、TiO2とSiO2から成るナノ相分離構造体を導電性基板上に成膜し、めっき法によってPt粒子を担持固定化した。めっき前後において、バックグラウンドボルタモグラムの形状は変化せず、SEM-EDX測定においてもPt粒子を観察することはできなかった。しかしながら、電子移動反応ではマイクロ電極に似た挙動が観察され、水素酸化反応において明らかな活性向上が確認された。
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