非食料系バイオマスから石油代替燃料の高効率製造を目指した新規金属-固体酸複合触媒の開発
研究責任者 |
今井 裕之 北九州市立大学, 国際環境工学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では、植物油や微細藻類油から水素圧が10気圧(通常の1/10)以下のマイルドな条件下で、ガソリン、ジェット燃料等の液体燃料用炭化水素を効率良く生成する金属-固体酸複合触媒の開発を行った。表面積が大きく、マイルドな酸性質を有する固体酸化合物を用いて複合化することで、高表面積、酸性質、ナノサイズの金属粒子が複合した触媒が開発された。複合触媒による脂肪酸エステルの炭化水素化では、数気圧の水素で、原料のほとんどを炭化水素化でき、ジェット燃料留分の生成効率も八割近くに達した。今後は、長期運転に耐えられる安定性、より安全な運転条件で稼働できるより高性能な触媒の開発を進める予定である。加えて、植物油から効率的に高品位燃料油へ変換するため、酸性質を制御した触媒の開発も進める予定である。
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