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高齢者の寝たきり防止を目的とした新しい治療法開発―ユビキチンリガーゼを治療ターゲットとした廃用性筋萎縮予防法―

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 田中 栄二  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(歯学系), 教授
研究期間 (年度) 2013
概要本研究は 機械的負荷の減少により減弱したIGF-1シグナルを機能性ペプチドにより回復する全く新しい廃用性筋萎縮に対する治療技術の開発を最終目的とする。萎縮刺激として低栄養下で培養したC2C12細胞におけるIRS-1の分解抑制は、ペプチド単独よりもアテロコラーゲンとの複合体として添加することで増強した。低栄養状態下で筋管の直径は減少したが、ペプチド/アテロコラーゲン複合体添加により有意な増大がみられた。また、ペプチドを投与した筋管では、AKTのリン酸化が上昇していたことから本ペプチドによる萎縮抑制がIGF-1シグナルの回復によるものであることが示された。また、筋萎縮モデルマウスにペプチド/アテロコラーゲン複合体を局所投与したところ、萎縮に対し抵抗性を示し、同ペプチドによる筋萎縮抑制効果が明らかとなった。本課題の目標は概ね達成されており、今後は廃用性筋萎縮に対する臨床研究を行う予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-07-16  

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