概要 | 多彩な機能を有するミトコンドリア (Mt)を標的とした創薬開発を実現するため、『肝臓MtへのDrug delivery system (DDS)の構築』および『in vivoにおけるMt治療戦略の検証』を中心に研究を進めた。体内動態解析を実施し、マウス肝臓Mtへの治療分子送達を可能とするDDS, 肝臓標的型MITO-Porterの構築に成功した。さらに、肝虚血再灌流障害モデルマウスに抗酸化剤・コエンザイムQ10を搭載したMITO-Porterを投与し、他の抗酸化剤に比べて優れた治療効果を示す事を確認した。本研究成果は、Mtが関連する疾患の診断・治療を実現するMt創薬の可能性を示すものである。
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