生体親和性発光ナノ結晶創製による非侵襲がん診断技術開発
研究責任者 |
多賀谷 基博 長岡技術科学大学, 工学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 増殖・転移の遅い段階の「超早期」腫瘍を、生体親和性の高いマーカー材料によって細胞レベルで高感度に検出する診断技術が求められている。本研究では、生体親和性および発光効率の高いナノ粒子を創製し、細胞レベルで腫瘍部位を特定するイメージング技術開発を目標とした。その結果、生体親和性の高い色素分子の末端基を核形成場として水酸アパタイトおよび酸化チタンのハイブリッドナノ粒子を新規に創製し、粒子表面へがん細胞に対して特異的に結合・取込まれるリガンド分子を化学修飾する技術を確立した。さらに、開発した粒子は、腫瘍部位(サイズ: 2 mm以下)へ生体毒性なく効率的に結合・取込まれた。以上により、新規生体親和性発光ナノ粒子創製によって非侵襲がん診断の基盤技術を確立した。今後、がんの超早期予防・診断医療技術への展開を実施し、医療・バイオ分野へ貢献する。
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