体内で自らつくる自家移植用シートの厚みを制御する技術の開発
研究責任者 |
森脇 健司 独立行政法人国立循環器病研究センター, 研究所, 非常勤研究員
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 任意厚の組織薄膜を作製する技術の確立を目的として、ラットを対象に本技術の実現可能性を検討した。結果として、目標厚みに対し誤差が多少生じるものの100~ 1000 μmの範囲で任意厚の組織薄膜作製に成功した。微細弾性構造観察から膜厚に関わらず弾性率はほぼ一定であること、破断試験から膜厚が増加するほど耐圧性が向上することを明らかとした。さらに、2度の手術をしなければならないという本技術の欠点を克服する方法も考え、基礎的検討から狙い通り組織体を作製できることを確かめた。今後は中型動物での実施や作製した組織薄膜の適応例の探索を行う予定である。
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