塑性加工性を有し、700°Cの温度領域で使用可能なばね用耐熱超合金の最適化
研究責任者 |
千葉 晶彦 東北大学, 金属材料研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 自動車の排ガスの流路切換えに用いられる耐熱ばねには、塑性加工が可能で、耐熱性とばね性を兼ね備えたニッケル基合金が使用されているが、その使用可能温度は650°C以下に限られることから、設計上の効率低下を余儀なくされていた。本研究では、自動車の燃費向上のため、より高い温度で使用可能なばね材料の開発を目指し、状態図の計算に基づいて合金組成と加工熱処理の最適化し、微細組織評価と高温力学特性・へたり性について調査を行った。その結果、700°Cにおける降伏応力が1200MPa以上で、曲げ応力下のへたり性に優れる耐熱ばね合金の開発に成功した。
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