骨を用いたメタボリックシンドローム予防効果を有する食品素材の開発
研究責任者 |
松田 美穂 九州大学, 歯学研究院, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 骨の細胞が作る骨基質タンパク質が全身の代謝を活性化するとことで注目されている。本研究の目標は、骨基質に多く存在する基質分子を食品素材として実用化し、メタボリックシンドロームの予防への応用を目指すことである。今回、材料として食用廃棄物使用した。溶媒を用いて抽出した結果、代謝を活性化するのに十分な量の骨基質分子が抽出された。それらをマウスに経口投与したところ、長時間消化管内に留まる上、代謝活性化に有効な成分の割合が増加していた。また、抽出液をマウスに1ヶ月間継続投与したところ、糖代謝が改善する傾向が見られた。今後は、マウス個体に対する詳細な解析と抽出や投与方法の簡便化を計り、実用化の検討を行う。
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