概要 | 周波数変調により付加情報をデータフレーム信号に重畳して送受信する伝送システムにおいて,受信部で変調信号(ラべリング信号)を抽出し,ラベリング信号に基づき経路選択動作(ルーティング)を実現するための復調回路設計と動作検証を実施した. 検証は,65nm-CMOSのモデルパラータを使用したシミュレーションと復調動作モデルによる数値計算により行った. 10Gb/sデータフレーム信号に対し,ルーティング切り替え速度:0.1μs,切り替え可能な経路(チャネル)数:10chでの実現目標に対し,切り替え速度:0.084μs以下,経路数:10ch以上の結果が得られた.今後は,実ボード上にシステムを実装して高速モードで動作させ,復調動作の限界をハードウェアで検証する. これら検討により, より広範なシステムに対応する回路開発への適用が可能となる.
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