1. 前のページに戻る

イノシトールリン脂質代謝酵素を標的とした動脈硬化治療法の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 吉岡 和晃  金沢大学, 医学系, 助教
研究期間 (年度) 2013
概要より有効な動脈硬化治療法の開発に対する社会的ニーズは極めて高い。本研究では、内皮バリア機能が障害されている内皮特異的PI3K-C2α欠損マウスを、新しい動脈硬化症モデルマウスとして確立するために、従来の標準モデル(ApoE欠損マウス)と比較検討した。その結果、従来モデルであるApoE欠損マウスに高コレステロール飼料を与えると、動脈硬化プラークが12〜16週間要して形成されるが、内皮特異的C2α/ApoE二重欠損マウスにおいては8週間後、ApoE欠損マウスと比べて約2倍強のプラーク過形成を呈した。更にin vitro実験系において、PI3K-C2α酵素によるPI(3)P産生を負に制御する脂質ホスファターゼとしてミオチュブラリン様タンパク質(MTMR)を同定し、C2α-MTMR系によるPI(3)P依存的な内皮バリア調節機構を明らかにした。これらの結果から今後は、このPI(3)Pレベル調節システムを標的とした全く新しい概念の血管内皮機能改善薬の探索に向けた開発プラットホーム作りを進めていく。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst