がん標的治療のためのリガンド分子搭載核酸医薬キャリアの開発
研究責任者 |
宮田 完二郎 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教(移行)
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本課題では、核酸医薬の医療応用を目指し、全身投与を介して腫瘍組織へと核酸を効率良く運ぶための「キャリア」の開発を目標とした。結果として、環状RGDペプチドをキャリア表層に導入することでがん細胞に対する遺伝子発現抑制効果(RNAi活性)を高めることができ、また核酸キャリアの全身投与を通じて、肝障害や免疫反応などの副作用を惹起することなく自然発生膵臓がんモデルにおいて有意なRNAi活性を得ることに成功した。よって、当初の目標を十分に達成したものと判断される。今後は、革新的イノベーション創出プログラム「スマートライフケア社会への変革を先導するものづくりオープンイノベーション拠点」に参画し、治療標的遺伝子と疾患モデルの絞り込み及び参画企業との連携を通じて、実用化に向けて研究を推進する。
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