セロビオースリピッドの紐状ミセル形成とその実用に関する研究
研究責任者 |
井村 知弘 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員(移行)
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 再生可能資源を活用した酵母による発酵プロセスで、双頭型バイオサーファクタントの一種であるセロビオースリピッド(CL)を生産し、そのナトリウム塩(CLNa)がごく微量の添加(0.5 wt%)で水溶液をゲル化することを見出した。また、透過型電子顕微鏡(TEM)観察により、水中におけるCLNaの特異なゲル形成には、その紐状の三次元集合体が寄与していることを実証した。さらに、CLゲルが、日和見感染症を引き起こす真菌に対して抗菌活性を示すことも確認した。加えて、界面活性剤としての実用に必須不可欠な各種界面パラメーターを明らかにした。今後は、スキンケア素材としての実用を目指し、より複雑な相挙動の解析や製造技術の高度化を図る。
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