概要 | 最近我々は,従来知られている茶カテキンとは全く異なる構造のポリフェノール(PP)の単離に成功している。PPの生理活性として高い抗高血圧効果が挙げられ,その他種々の血液に由来する疾患に対して効果を示すことが分かっている。本研究では,PPの上市を念頭に,その大量供給ルートの開拓を目的として検討した。その結果,PPの前駆体のグラムスケールの合成に成功し,さらに,その合成における副生成物がリード化合物のPPよりも高い抗酸化能を有することを見出した。今後はPPの合成を進めると共に新たに見出した抗酸化能物質の構造を決め,新しい抗高血圧薬の開発を進める。
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