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多角バレルスパッタリング法で調製した高活性CO2固定化触媒の民生展開への検討

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 阿部 孝之  富山大学, 水素同位体科学研究センター, 教授
研究期間 (年度) 2013
概要本研究では「多角バレルスパッタリング法」で調製したRu担持TiO2(Ru/TiO2)触媒をメッシュサイズの異なる炭化ケイ素(SiC)多孔体(メッシュサイズ:20、13、8)に固定化し、大流量なCO2を供給した際の「CO2水素化反応(CO2+4H2→CH4+2H2O)」について検討した。得られた結果として、Ru/TiO2触媒はいずれのメッシュサイズのSiC多孔体にも固定化でき、その担持量の制御も可能であることがわかった。さらにRu/TiO2固定化SiC(Ru/TiO2-SiC)触媒を用いると、ラボベースの150倍以上のCO2ガス流量であっても100%CO2還元温度はラボベースで得られた結果と同程度であり、従来法で調製した触媒より約150°C低温化していた。これらの知見はCO2水素化反応の民生展開に向けた大きな進歩であるとともに、本反応は、近年、グローバルな課題として取り上げられているCO2の排出量削減やエネルギー問題の解決の一手段と成り得ることを示した。また、CO2水素化反応で得られるメタンは次世代のエネルギー源である「水素」のキャリアとして利用でき、本反応を利用した水素エネルギー社会の実現が期待できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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