革新的アルキル化技術を用いた人工アミノ酸の実用的合成法の開発
研究責任者 |
波多野 学 名古屋大学, 工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | イミノエステルの完全な位置選択的アルキル化技術を鍵とし、実用性の高いアミノ酸、ベータラクタム等の高効率合成を目標とした(>95%収率、位置選択性>99%、ジアステレオ選択比>99:1)。特にアルキン化合物の高い反応性を見出し、ほぼ完全な目標値通りに人工アミノ酸ライブラリーを構築できた。グリーンイノベーションに相応しい資源豊富で安全・安価な塩化亜鉛と500種類以上も市販されているグリニャール反応剤からなる亜鉛アート錯体の活用が高い確実性と高い実用性の柱である。副生成物が限りなくゼロ近いことは、製造の大幅なコストダウンに繋がるため、企業への早期技術移転が見込まれ、精密有機合成化学から医薬品化学や機能性材料化学を中心とする企業での応用展開が期待できる。
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