棒状分子液晶と円盤状分子液晶間を光相転移する液晶の液晶温度の低温化
研究責任者 |
内田 欣吾 龍谷大学, 理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | コアとなるトリフェニレン環に6つのアゾベンゼンメソゲン部をエステル結合で連結した誘導体は、分子形状の変化に伴って棒状液晶相であるスメクチックA相(SmA)と円盤状液晶相であるレクタンギュラーカラムナー相(Colr)を形成し、紫外光(365 nm)照射強度の変化によりSmA相とColr相間を等温制御できることを報告してきた。研究計画に上げた枝分かれ側鎖の導入では目的とした液晶発現温度域を100°C以下にすることはできなかったが、エステル結合部をエーテル結合に変えた誘導体を合成したところ、相転移温度が約150°C低下し、37-70°Cの温度範囲で液晶相を示す誘導体の合成に成功した。
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