概要 | 球面ディスプレイを容易に構築するための取り組みとして,設計・調整・映像生成の開発フローに着目した開発基盤を構築することを目標としてきた.設計フローにおいては,光学設計ツールである「バーチャルプロジェクタ」をより使いやすく改良するとともに,並列計算によってリアルタイムに歪み補正テーブルを計算することが可能となった.調整フローでは,深度センサによりスクリーン形状を観測することで,特殊な調整なしで対象の形状を取得する方法を実現することができた.映像生成フローでは,深度センサにより得られた形状より,自動的に補正テーブルを獲得し,歪み映像の生成が可能であることを確認した.これらの開発フローを有機的に連携させ,開発工程として一貫性を持たせることが今後の課題である.
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