廃棄ナシ剪定枝からの有用物質の効率的な抽出法に関する研究
研究責任者 |
佐々木 千鶴 徳島大学, 大学院ソシオテクノサイエンス研究部, 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究課題により、農業廃棄物である未利用の日本ナシの剪定枝を樹皮と幹に分けて有用物質の抽出を試みた結果、樹皮に美白作用を有するポリフェノールであるアルブチンの多くが存在することが明らかとなった。また、得られた粗アルブチン抽出液のマウス由来B16メラノーマ細胞を用いたメラニン産生抑制試験では、コントロール(100とした場合)のおよそ70%のメラニン産生抑制があることが確認され、他の顕著なメラニン産生抑制を示す化学物質に見られるような細胞毒性を示すこともなく、天然の植物由来の特性を生かす緩やかな効果を持つことが実証でき、実用化の可能性が示唆された。
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