新規エンドソーム脱出機構に基づいた超音波抗原送達法の開発とがん免疫療法への応用
研究責任者 |
鈴木 亮 帝京大学, 薬学部, 准教授(移行)
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 樹状細胞を利用したがん免疫療法において、樹状細胞の細胞質内に効率よくがん抗原を送達することが重要である。そこで、本研究では超音波刺激により液体から気体に相変化する相変化型ナノ液滴を利用した新規エンドサイトーシス脱出法の開発を行った。パーフルオロペンタン、陽性電荷脂質およびリン脂質からなるナノ液滴と蛍光物質を樹状細胞にエンドサイトーシス経路で取り込ませ超音波照射したところ、蛍光物質がエンドソームから脱出することが明らかとなった。このことから、新たなメカニズムを利用したエンドソーム脱出のコンセプト証明ができた。今後は抗原のエンドソーム脱出について評価し、がん免疫療法への応用の可能性評価を行う。
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