柿抗酸化性成分を利用した新たな特定保健用食品開発への基礎研究
研究責任者 |
天川 雅夫 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師(移行)
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 高い抗酸化能を有する柿種皮を特定保健用食品などに利用するため、糖尿病病態マウスに柿種子抽出物を5か月間、経口投与を行い、継時的に随時血糖値、活性酸素・抗酸化測定、インスリン濃度や血液成分のメタボローム解析を行うことで、柿抗酸化性物質の生体内における機能性を評価した。その結果、随時血糖値(増加率)は5か月目にcontrol群との間で有意差を認め、活性酸素・抗酸化測定においても継時的にBAP/dROM比(潜在的抗酸化能)が柿種子投与群ではcontrol群や柿の葉茶の柿葉群と比べ緩やかな減少傾向を認め、新たな特定保健用食品素材としての可能性が示唆された。今後の展開として、さらに糖尿病マウスを使用した再現性の確認および血糖値増加抑制効果の検証として、肥満マウスを使用した糖尿病発症時期遅延による立証を実施し、新たな特定保健用食品として研究開発する予定である。
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