ハイスループットで簡便なオルガネラ特異的DNA損傷・修復定量キットの開発
研究責任者 |
川西 優喜 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 定量的PCR の原理を応用し、各オルガネラのDNA 損傷量を簡単に定量できる測定系を開発した。鋳型DNA が損傷しているとPCR 反応においてDNA 鎖伸長が阻害されることを利用し、PCR 産物量を測定、もとのDNA 損傷量が測定できることを実証した。各種変異原で処理したヒト培養細胞からDNA を抽出、核およびミトコンドリアDNA がどの程度損傷しているか2~3 時間で測定できた。同時に24 試料解析が可能であった。より高性能の測定機器を使用することで容易にハイスループット化が可能である。今後はDNA 純度の影響や、測定可能な損傷の種類、適用可能な生物種を明らかにする。
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