概要 | lacIプロモーター下流にcitT遺伝子を持つプラスミドを導入した大腸菌株は、焼酎粕培地に生育し、培地中に存在した13.4 mMのクエン酸は、菌の増殖とともに減少し、培養開始10時間後には、ほぼ全て消費された。一方、枯草菌のエンドα-1,6-グルカナーゼ遺伝子malLをクローニングし、大腸菌の細胞質内で発現させた。この株の無細胞抽出液は、イソマルトオリゴ糖を分解しグルコースを生成した。枯草菌はイソマルトオリゴ糖を単一C源とする培地に生育したが、上記の組換え株は、生育しなかった。これは大腸菌が、イソマルトオリゴ糖を取り込めないためと判断した。そこで、MalLを菌体表面に提示することを試みた。さらに、ポリアミン代謝系遺伝子を改変した大腸菌株を作成し、M9ガラクトース最少培地にピリドキシン塩酸塩を添加して培養したところ0.2 g/Lのプトレッシンが菌体外に得られた。
|