C型肝炎ウイルスNS2を標的とした新規抗ウイルス薬の探索
研究責任者 |
鈴木 哲朗 浜松医科大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | C型肝炎ウイルス(HCV)は肝臓病の主要な原因ウイルスである。近年、HCV NS3蛋白質に対する阻害剤が実用化されているが、重要なHCV蛋白質の一つNS2に対する阻害剤はスクリーニングのハイスループット化が難しいことから開発は進んでいない。本研究では、NS2阻害剤スクリーニングを通じて、粒子形成過程を阻害する創薬開発のシーズとなりうる化合物2種類を同定した。阻害効果の最も高い化合物はインターフェロンとの併用効果が示された。一方、薬剤耐性化に繋がりうるNS2変異出現の可能性も見出された。候補化合物類縁体の評価を更に行った後、特許出願及び関連企業への技術移転を進める予定である。
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