マイクロ波分配回路を一体化したゼロチャープ光変調素子の開発
研究責任者 |
榎原 晃 兵庫県立大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 長距離光ファイバ伝送や高速変調動作の際に問題となる波長チャープを低減させ、さらに実用性の高い構成の光変調素子の実現を目指した。ラットレース回路と呼ばれるマイクロ波分配回路を電気光学変調素子表面上に直接形成し、一体化することにより、変調信号の等分配と位相制御を変調素子上で行い、単一入力で後調整不要な小型・ワンチップ構成のゼロチャープ光変調素子を提案した。ラットレース回路は目標値である従来構成の面積1/2以下の小型化に成功し、一体化構造に対応した。光変調素子を設計・試作し、動作実験により当初目標である0.1以下のチャープパラメータを実測し、本構成の有効性を実証した。今後、素子構造をさらに発展させることや小型ゼロチャープ変調器の実際の光通信システム等への応用展開を検討し、本技術の産業化につなげたい。
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