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植物共生細菌由来抗酸化物質の合成機構の解明と発酵生産

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 谷 明生  岡山大学, 資源植物科学研究所, 助教
研究期間 (年度) 2013
概要本研究では、植物に広く共生してその生育を促進するメタノール資化性細菌の一種において見いだした、抗酸化活性を持つアミノ酸を大量生産すること、ならびに、その細菌における本物質の生理的な意義について解明することを目的として行った。まず本物質の定量法を確立した。本属細菌の全ての基準株について調べたところ、ほぼ全ての種について生産が認められたことから、本属細菌について広く見られる現象であることが分かった。申請者がエゾスナゴケから分離した植物生長促進作用の高い菌は、中でも好成績であった。本菌をモデルとし、各種炭素源を用いて培養を行ったところ、メタノールが炭素源の時に特異的に高生産することを明らかにした。合成遺伝子と考えられる遺伝子について遺伝子破壊株の構築を行い、遺伝子破壊株が本物質を生産しないことを見いだしたことから、合成経路はこれまでの他の細菌における経路と同一であることが示された。生産性としては最大9 mg/L(28 days)であり、これまでのキノコを用いた方法に比肩するためにはまだ40-50倍の効率化が必要であったが、培養条件の検討などにより実現可能であると考えている。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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