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バイオポリウレタンを用いた天然繊維織物強化樹脂(NFRP)の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 伊東 寛明  あいち産業科学技術総合センター, 尾張繊維技術センター, 技師(移行)
研究期間 (年度) 2013
概要生活用品、輸送車両、建築材料等において広く活用されるガラス繊維強化樹脂(GFRP)は不燃物であるため処理しやすいNFRPが注目を浴びているが、現行の熱可塑性樹脂/天然繊維系NFRPは、天然繊維や樹脂の劣化により脆化や老化する問題がある。本研究では、二液硬化性樹脂であるバイオポリウレタンを開発することで、熱プレスの低温成形による天然繊維の熱劣化対策を検討した。その結果、成形温度110°C成形時間10分でNFRPを熱プレス成形することができた。また、現行のNFRPは天然繊維の使用しており強度不足の問題があるが、本研究では、天然繊維で織られた天然繊維織物を使用して、繊維含有率を68.4%まで高めたことにより、引張強さ86.4MPa、アイゾット衝撃値25.1J/mという強固なNFRPを作製することができた。さらに、耐候性試験200時間前後の引張強さとアイゾット衝撃値を比較したところ、物性保持率92%以上と耐候性にも優れることが確認できた。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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