カーボンナノコイルの大量合成を可能にする触媒とプロセスの開発
研究責任者 |
岩﨑 智宏 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究では、カーボンナノコイル(CNC)の工業的な大量生産の実現を目指して、装置構造が非常に簡単なロータリーキルン型反応器を試作し、ニッケル・鉄・銅からなる触媒粒子を用いてさまざまな条件のもとでCNCの合成実験を行った。CNCの生成量は合成条件(反応時間、反応器回転速度、触媒仕込み量、等)や触媒粒子の形態に強く依存し、これらを最適化することで流動層型反応器を用いたカーボンナノチューブの製造と同程度まで向上できた。また、CNCの形状を触媒粒子の組成により調整できることを示した。CNC生産量をさらに大きくするには、反応原料ガスと触媒粒子との気固接触の向上が必要であり、そのために反応器の内部構造の改良などを今後進めていく予定である。
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