研究責任者 |
近藤 昌夫 大阪大学, 薬学研究科, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 昨今の上皮細胞バリアの生物学の進展と相俟って、claudin(CL)が創薬標的として注目されつつある。しかしながら、CLはリコンビナントタンパク質の作製が難しく、利便性および汎用性を兼ね備えたCL binderスクリーニング系の開発が立ち遅れており、CLを標的とした創薬研究は遅々として進展していない。上述した背景を踏まえ、本研究では、CL binderのハイスループットスクリーニング(HTS)系の構築を試みた。CL binderなどを用いてCL binder HTS系を開発、約1万種類の化合物ライブラリの中からCL binder候補分子を取得し、本システムが低分子CL binder探索系として機能することを見出した。 以上、当初計画を大凡予定通り達成した。今後は、本成果を有効活用することで、任意のCLに対するbinder HTS系の構築、druggable CL binderシーズの創製(基本骨格の同定)、権利化、ライセンスアウトなど、実用化に向けた研究を展開していく予定である。
|