難分解繊維とされてきた植物二次細胞壁を利用できる細胞壁分解可溶化酵素を生産する微生物の探索
研究責任者 |
笠井 尚哉 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 大豆、馬鈴薯、りんごの絞り粕が難分解性とされる原因に二次細胞壁(以下2CWと略称)がある。そこで、2CWのみの分離調製を行い、検索を試みたが当初想定よりはるかに透明度が高く、可溶化目視は困難を極めた。そこで、実用化を目指して、泡盛などの発酵食品由来の登録麹菌計31株による顕微鏡を用いた可溶化菌検索に変更し実施した。その結果、大豆・りんごは大豆2CW液体培地にて未報告の目的可溶化酵素生産麹菌を見出した。また、馬鈴薯2CWに対しても従来報告の可溶化酵素製剤よりも顕著に可溶化できる麹菌を見出した。方法変更はあったが目標は達成でき、今回、新規に見出した麹菌による新しい展開が期待される。
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