発熱量が大きい磁性ナノ粒子の開発と磁気ハイパーサーミアを利用した腫瘍ターゲティングの促進
研究責任者 |
林 幸壱朗 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(医学系), 助教
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 本研究の目的は、(1)磁気ハイパーサーミア用発熱体として応用可能な大発熱量を有する磁性ナノ粒子の開発、(2)開発した磁性ナノ粒子を用いた磁気ハイパーサーミアによるナノ粒子の腫瘍集積量の向上、である。(1)に関しては、目標を大きく上回る487 W/g の磁性ナノ粒子を合成することに成功した(目標は発熱量90 W/g)。(2)に関しては、開発した磁性ナノ粒子を発熱体として用いた磁気ハイパーサーミアにより、腫瘍集積量を2~2.5 倍増加させることに成功した。よって、本研究課題の目標を概ね達成することができた。今後は本研究課題により得られた知見を基に磁気ハイパーサーミアに関する研究を発展させる。
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