研究責任者 |
松田 賢一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 中枢性摂食障害の罹患者は大多数が女性である。この疾患の病因として、女性ホルモン(エストロゲン)とストレス応答系の影響によって食欲中枢が変調をきたすことが考えられているが、具体的なメカニズムは明らかになっていない。本研究開発では、中枢性摂食障害の創薬ターゲットの探索を目的とし、ストレス誘導性食欲低下動物モデルの食欲中枢をサンプルに網羅的分子解析により、エストロゲン依存的に変動する新たな創薬ターゲット分子の同定を行った。神経伝達物質であるヒスタミンの受容体タイプ1(H1)は食欲中枢においてエストロゲン依存的に発現量が上昇した。今後、H1の賦活剤/阻害剤を脳内投与し、食欲低下に対する治療効果を検証する予定である。
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