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ナノ・バイオ機能解明のための超効率的量子化学演算システム

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 青木 百合子  九州大学, 総合理工学研究院, 教授
研究期間 (年度) 2013
概要本課題では、これまで開発してきた大規模分子系の高速高精度量子化学計算のための三次元系用Elongation(3D-ELG)法に、AO-cutoff法およびQFMM法を導入することにより、オーダーN計算時間を達成できるよう開発した。領域局在化分子軌道(RLMO)を基底としたFock行列の表現において、三次元系においては、Active部分が行列全体に分布するためにAO-cutoff法が適用できず、従来法に比べて優位性は低かった。しかし、RLMO基底FockをCutoff, Frozen, Activeの順番に並べ替えることにより見かけ上一次元系と同様の作業行列を作り、一次元系のAO-cutoff法と同じ扱いを適用するという単純な手法により問題が解決した。絡み合い高分子等複雑モデル系に応用して検証した結果、三次元系に対しても高精度を保持しつつ高速演算が可能となることが実証され、ナノ・バイオ系への実用化に向けた大きな展開となった。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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