概要 | 本研究開発では,無線LANマルチキャストにおいて低い伝送レートしか使用できない端末局が存在する場合,全端末局に低レートで伝送する現状に対し,各パケットを高レートと低レートで複数回並行伝送して高レート受信可能な端末局の送受信機稼働期間を短縮させることで,端末局全体での総消費電力量を削減した.高レート値について,値の引き上げによる送受信機稼働期間の短縮化と引き下げによる高レート受信可能端末局数の増加に関するトレードオフを考慮しながら制御することで,高品位な伝送を行いながら総消費電力量を削減できることを示した.今後は複数マルチキャストの混在環境や通信が行われていない期間における端末局のスリープ制御を組み合わせることで,さらなる省電力化を行う予定である.
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