CDK阻害分子p18を標的とした分子標的抗癌剤スクリーニング系の構築
研究責任者 |
曽和 義広 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 私達は、癌抑制遺伝子RBの再活性化の戦略として、CDK阻害分子の発現を誘導する化合物の探索を実施してきた。今回、CDK阻害分子p18の誘導を標的としたスクリーニング系の確立を目指した。 神経芽細胞腫では癌遺伝子N-Mycの発現によりp18の発現が抑制されている可能性がある。そこで、N-Myc発現を抑制したところ、p18蛋白質の誘導が認められた。従って、神経芽細胞腫細胞でのp18蛋白質の誘導を指標とするスクリーニング系は、N-Mycを抑制する分子標的抗癌剤のスクリーニング系として有用と考えられる。今後、p18蛋白質定量の迅速化や低コスト化が達成されれば、本手法による創薬が可能となるであろう。
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