薬物依存療法の開発に向けた動物ツール・依存形成増強マウスの可能性検証
研究責任者 |
宮本 嘉明 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 准教授
|
研究期間 (年度) |
2013
|
概要 | 近年、我が国では、薬物事犯があとを絶たず社会的問題となっている。しかし、薬物依存の治療法は、皆無に等しい状況にある。そこで、本研究では、我々が見出した薬物依存抑制分子の遺伝子欠損マウスが、薬物依存療法の開発における簡便かつ共通の動物ツールとなる可能性について検証した。その結果、一部、実験条件の更なる検討が必要ではあるが、作用機序の異なる数種類の依存性薬物に対して、本遺伝子欠損マウスが行動学的および神経化学的に高い反応性を示し、その有用性が示唆された。今後、更に各種依存性薬物への反応性を検証し、本遺伝子欠損マウスが共通治療薬の開発に寄与する生物ツールとなることを提案していきたい。
|