高演色LED照明用窒化物系赤色蛍光体の低コスト合成法の開発
研究責任者 |
末廣 隆之 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員(移行)
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 省エネルギー社会を実現するLED照明の完全普及に向けて、演色性の向上とコストダウンが現在の重要課題であり、高性能な波長変換蛍光体の低コスト量産プロセスの開発が急務である。 本研究は独自開発によるガス還元窒化法(GRN)を駆使することにより、安価な酸化物原料からの窒化物系赤色蛍光体CaAlSiN3 (CASN):Eu2+の直接合成プロセスを開発することを目標とした。GRNによる全酸化物系原料からのCASN前駆体微粒子の合成条件、およびEuイオンの新規付活プロセスを確立することにより、相純度96—99%以上、平均粒径3—4ミクロン、外部量子効率72%に達するCASN:Eu2+蛍光体を得ることに成功した。 本研究成果は高演色LED照明の本格普及による省エネルギー社会の早期実現を加速する技術となることが期待できる。
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