研究責任者 |
犬島 浩 早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 教授
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研究期間 (年度) |
2013
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概要 | 目標は、振動計などの信号を用いた電動機劣化検出の可能性も探索することである。劣化検出のための信号処理法も検討する。そこで、電動機における絶縁劣化800kΩ以下を検出できる信号処理法の開発を目標とする。 達成度は、正常状態振動データより正常自己回帰(AR)モデルを作成し評価した。正常状態のデータ及び劣化を想定した状態のデータに、作成した正常ARモデルを適用し、それぞれの残差列を求める。さらに残差列の自己相関を求め、比較することで差異が認められた。健全度診断には、当初の目標をほぼ達成できたと評価される。 今後の展開は、電動機製造会社に働きかけ、提案した診断手法により、大量のデータを検証する。そのためには、無線センサとクラウドコンピューティングを利用する。取得したデータは、統計的解析を実施して、劣化判定基準を作成する必要がある。
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